「いつか商品を作りたい」と言い続けた私が、初めてKindleを出版するまで

「自分の商品を作りたい」

いったい何年前から、そんなことを言っていたんでしょう。

PDFを作ったこともあります。Kindleを書き始めたこともあります。教材を買ったり、コンサルを受けたりもしました。

そのたびに、それなりに本気だったんです。でも、なかなか販売するところまではたどり着けませんでした。

ところが、2026年10月10日。とうとう初めてのKindleを発売しました。

いやあ、長かった(笑)。

今回は、何度も途中で止まってきた私が、初めての商品を世に出すまでに何を決めたのか。その話を書いてみようと思います。

目次

まず、何を売るのかでずっと止まっていた

商品を作りたいのに、何を商品にするか決まらない。

これ、なかなか厄介です(笑)。

以前の私は、誰かの役に立つものを作らなくてはいけないと思っていました。自分の経験を整理して、何かを教えられるようなものにしようと考えていたんです。

でも、構成を作って、タイトルを考えて、途中まで書いてみると、何か違う気がする。

そして、また止まる。

そんなことを何度も繰り返してきました。

今回のKindleも、最初から内容が決まっていたわけではありません。noteに書いた文章をまとめる案もありましたが、それだけでは自分が本当に残したいものにならない気がして、考え直しました。

最終的に書くことにしたのは、50歳でドラムを始めてからの私の話です。

ドラムを始めたこと。思いがけない人たちと出会ったこと。バンドの仲間たちと過ごしてきた時間。

そして、あの日、あの場所で見た景色。

誰かにドラムを教える本ではなく、私自身が経験したことを、一冊の実話エッセイとして残すことにしました。

ここで初めて、「これなら最後まで書きたい」と思えたんです。

書きたいことと、一冊の本に入れることは違った

題材が決まったら、あとは書くだけ。

……と思ったら、そうでもありませんでした。

ドラムを始めてからのことを全部書こうとしたら、どこまで行ってしまうのか分かりません(笑)。

あの出来事も入れたい。この話も捨てがたい。でも、何でも詰め込んだら、一冊の本として何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。

だから、今回はひとつの物語として読んでもらえるように、入れる話と入れない話を考えました。

原稿を書きながら、何度も読み返しました。

文章を直すだけではなく、私が本当に残したかったものは何だろう、と考える時間でもありました。

発売日を10月10日にしたら、急に現実になった

本の内容が見えてきたところで、発売日を決めました。

2026年10月10日。

この日は「ドラムの日」です。

今回の本はドラムの教則本ではありませんが、そもそもの始まりは、50歳でドラムを始めたことでした。

だったら、発売日はここでしょう。

そう決めたんです。

ところが、日付を決めると、それまでの「そのうち出版する」が、急に「10月10日までに何とかする」に変わりました。

締め切りというものは、なかなか容赦がありません(笑)。

原稿を整える。表紙を完成させる。Amazonへの登録を進める。ホームページにも紹介する場所を作る。

決めることも、やることも、次々に出てきました。

でも、今までと違ったのは、ひとつずつ終わらせていったことです。

発売日を決めたのは、私にとって大きな転機だったと思います。

そして、値段をつける

今回のKindleの価格は、500円にしました。

これも、最初から決めていたわけではありません。

原稿ができて、本の形が見えてきたところで、ようやく価格を考えました。

初めての商品です。高い価格で大きな売上を目指すより、まずは誰かにお金を払って読んでもらう経験をしたいと思いました。

かといって、無料で配るのとも違います。

自分の書いたものに値段をつけて、販売する。

500円。この決断、私にとっては大きな決断でした。

何年も「商品を作りたい」と言い続けてきたのに、いざ価格を決めるとなると、急に現実味が増すものですね。

本当に売るんだ、私。

そんな気持ちになりました。

原稿を書き終えても、出版は終わらなかった

ここから先は、また別の騒動が始まります。

Wordの縦書きに、電子目次。本文の見え方を確認して、Amazon KDPに登録して。

ようやく形になったと思ったら、Amazonの著者ページに別の方の情報が表示されるという、思いがけない出来事までありました。

原稿が完成したときには、もう山を越えたつもりだったんですけどね。

どうやら、山の向こうにもうひとつ山があったようです(笑)。

ただ、今回はそこで止まりませんでした。

分からないことを調べて、設定を確認して、必要なところを直していく。

そうやって、ようやく発売できるところまで進みました。

この出版作業については、画面資料も含めて別の有料記事にまとめています。ここでは手順よりも、商品を出すまでに私が何を決めたのかを残しておきたいと思います。

本を作ることと、知ってもらうことは別だった

もうひとつ、今回考えたことがあります。

せっかく本を出すのだから、読んでもらいたい。

当たり前なんですけどね。

でも、Amazonに登録しただけで、誰かが私の本を見つけてくれるとは限りません。

そこで、MIRAKANA BEATのホームページにも本の紹介を作りました。

noteでは、制作中に感じたことや、本にまつわる話を書く。Instagramでは、表紙や、ドラム・バンドの今の様子を見せる。

発売日が近づくにつれて、少しずつ本のことを知らせていくことにしました。

ただし、毎日毎日「本が出ます!」ばかりでは、読んでいる方も疲れてしまいますよね。

私だって、そんな投稿ばかりするのは、ちょっと気が引けます(笑)。

だから、宣伝することだけでなく、どうしてこの本を書いたのか、どんな出来事があったのかも伝えたいと思いました。

本を出すことと、その本を知ってもらうこと。

これは、別々に考えなくてはいけないんですね。

そして10月10日。本当に発売した

2026年10月10日。

初めてのKindleが発売されました。

『あの夜に見た景色は、始まりだった ― 50歳から始めたドラムが、私にくれたもの ―』

ずっとパソコンの中で作っては止まっていた私の商品が、初めて本当に販売されるものになりました。

もちろん、発売しただけで何もかもが変わるわけではありません。

何冊売れるのか。どんな人が読んでくれるのか。これから先、まだ分からないことばかりです。

でも、ひとつだけ、以前とは明らかに違うことがあります。

今回は、途中で止まらなかった。

これは、私にとってかなり大きな出来事でした。

商品を作ったつもりが、決めることだらけだった

振り返ると、最初の一冊を出すために、ずいぶんたくさんのことを決めてきました。

何を本にするのか。どんな内容にするのか。何を入れて、何を入れないのか。

発売日はいつにするのか。価格はいくらにするのか。どこで販売して、どうやって知ってもらうのか。

ひとつ決めると、また次の「決めること」が出てくるんです。

商品を作るって、完成品を作ることだと思っていました。

でも、実際には、完成させたものを誰かが買えるところまで持っていくことだったんですね。

ずいぶん長いこと、その手前で足踏みしていました。

今回は、やっと一歩先へ進めた気がします。

そして今は、Kindleを出版するまでに経験したこと自体も、実践記録として有料記事にしました。

一冊の本を作っていたら、その過程からまた別の商品が生まれたわけです。

これも、始める前には考えていませんでした。

さて、この先はどうなるでしょう。

きっとまた、思いがけないことが起きるんでしょうね(笑)。

でも、今度はそれも含めて記録していきたいと思っています。


初めてのKindle出版、その舞台裏も記事にしました

Wordの縦書きや電子目次、Amazon KDPへの登録、著者ページのトラブルなど。原稿完成後に私が実際に行ったことや、つまずいたことを画面資料とともにまとめています。

有料記事・980円/出版前の最終確認シート付き

Kindle出版の実践記録を読む

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