思い切って、高額なコンサルに申し込んだことがあります。
ずっと自分の商品を作りたかったんです。でも、何を売ればいいのか分からない。勉強して、考えて、作りかけては止まる。その繰り返しでした。
そんな私が、実績のあるプロに相談することにしたんです。
これだけ思い切ったんだから、今度こそ何か見つかるでしょう。少なくとも、商品の方向性くらいは決まるはず。
もう、申し込んだだけで半分くらい安心していた気がします。
まだ何も始まっていないのに、期待だけはずいぶん先へ進んでいました(笑)。
ところが、です。
全5回のコンサルだったのに、私が受けたのは3回まで。自分の商品は見つからず、残り2回も受けないまま終わってしまいました。
しかも、最初はあんなに直接話してみたかった方なのに、最後には画面越しに話すことさえ気が重くなっていたんです。
いったい、何があったんでしょうね。
ただ、先に書いておきたいことがあります。
私は、高額なコンサルを受けること自体が間違いだとは思っていません。相手の方を恨んでいるわけでもありません。
むしろ、最初に購入した動画教材は本当に良かった。今でもそう思っています。
だからこそ、ずっと不思議だったんです。
どうして私は、あんなに期待して申し込んだコンサルを途中でやめてしまったんだろう。そして、そもそも私は、あのお金で何を買おうとしていたんだろう。
今になって、ようやく少し整理できるようになりました。
これは、ちょっと笑えるけれど、当時の私にはまったく笑えなかった話です。
第1章 動画教材で、すっかりその気になった私
そもそも私は、最初から高額なコンサルを探していたわけではありません。
きっかけは、ある発信プラットフォームでした。そこで見つけた方の文章を読んで興味を持ち、動画教材を購入したんです。
これが、よかったんですよ。
本当に。
その方が自分の事業を形にするまでの苦労や、お金との向き合い方。女性が自分で仕事をすることや、人生をどう生きるかという話まで。
私が知りたかったことが、次々に出てきました。
しかも、とにかくお話が上手なんです。言葉の選び方も、話す間の取り方も。気がつけば、すっかり引き込まれていました。
「そうそう、私が聞きたかったのは、こういう話なのよ」
何度そう思ったことでしょう。
教材の中では、その方のもとで事業を形にしていった人たちの事例も紹介されていました。
自分の好きなことや経験を仕事にして、収入につなげている女性たち。
眩しかったですねえ。
何しろ、こちらは長いこと「商品を作りたい」と言いながら、まだ何を売るのかも決まっていないわけです。一方、画面の向こうには、自分の力で事業を作っている女性たち。
同じ女性なのに、ずいぶん違うところにいるものです(笑)。
でも、そのとき私は思ったんです。
「私にも、まだ何かあるんじゃないかな」
自分には特別な資格も、立派な実績もない。でも、これまで生きてきた中には、いろんな経験があります。
50歳からドラムを始めたことだって、そうです。
そんな経験を、自分でも気づいていない何かの形にできるかもしれない。そして、この方なら、それを見つけてくれるかもしれない。
今だから白状しますが、私はその方に、かなり憧れていました。
この人に認めてもらえたら。私の話を聞いて、「あなたはここを伸ばしたらいい」と言ってもらえたら。
私も、あちら側へ行けるんじゃないか。
そんな気持ちまであったと思います。
今考えると、動画教材を買った私は、知識だけでなく、希望までたっぷり受け取っていたんですね。
しかも、希望の方は無料でどんどん膨らみます。
なかなかお得な教材だったと思います(笑)。
そんなとき、個別に相談できるサービスの案内がありました。
安い金額ではありませんでした。でも、動画教材には十分満足していましたし、この方と直接話せる機会なんて、そうそうないかもしれません。
「一度くらい、受けてみてもいいかな」
そう思って、申し込みました。
すると、その相談の中で、私には別のサービスの方が合っているという話になったんです。
まだ自分の商品が見つかっていない私には、もっと適したコンサルがある、と。
それが、今回のお話の中心になる高額コンサルでした。
もちろん、金額を聞いて驚きました。
でも、ずっと答えが出せずにいる自分がいました。
もし、これで商品の方向性が決まるなら。今までと違うところへ進めるなら。
そう考えると、高いと思いながらも、簡単には諦められませんでした。
今振り返れば、サービスの中身を十分に確かめるよりも、「この人なら何とかしてくれるかもしれない」という期待の方が大きくなっていたんだと思います。
そして私は、そのコンサルを申し込むことにしたんです。
第2章 高いお金を払った私は、もう半分くらい安心していた
申し込みを決めた頃の私は、不安よりも期待の方が大きくなっていました。
この方に自分のことを話せば、何か見つかるかもしれない。
長いこと同じ場所をぐるぐる回っていた私にとって、それは本当に魅力的なことでした。
何しろ、今まで自分で考えても考えても、何を商品にすればいいのか分からなかったんです。
そんなに考えているなら、そろそろ何か見つかってもよさそうなものですが、なかなか出てこない。
考えることだけは、ずいぶん上達したと思います(笑)。
だからこそ、事業を見る目を持った人に、自分の経験を外から見てもらいたかったんです。
自分では気づけない可能性を見つけてもらって、できればコンサルが終わる頃には「私はこれを商品にしてみよう」と決められるところまで進みたい。
そんな期待がありました。
最初の2回は、前向きな気持ちだった
コンサルが始まる前に、私は自分のタイプを調べる診断も受けました。
初回は、その結果をもとに、自分の傾向や考え方について説明してもらうところから始まりました。
なるほど、と思うこともありました。自分では気づいていなかったところを言葉にしてもらえるのは、なかなか面白いものです。
これから事業の方向性を探していくために、まず私自身を知ってもらうのだろう。
そう思うと、期待はますます大きくなりました。
今考えれば、診断で自分の傾向が分かることと、売れる商品が見つかることは別の話です。
でも、当時の私の頭の中では、どうやら順調につながっていたようです。
まだ商品は影も形もないのに、見つかる気配だけは十分に感じていました(笑)。
最初の2回は、実際に前向きな気持ちで終えることができました。
自分のことを話し、励ましてもらったこともありました。発信について具体的なアドバイスをいただき、それがきっかけで文章を書くことにも、より力を入れるようになりました。
だから、最初から「何か違う」と感じていたわけではありません。
むしろ、お願いしてよかったと思っていたんです。
商品はまだ見つかっていませんでしたが、全部で5回あるんですから、これから少しずつ形になっていくんだろう。
そう信じていました。
ところが、3回目のコンサルで、私の中にあった期待は思いがけない方向へ進み始めます。
自分の商品を見つけたくて、自分の経験を話していたはずなのに。
気がつけば私は、何を話せばいいのか分からなくなっていました。
しかも、そのきっかけになったのは、私が50歳から大切にしてきた、あのドラムの話だったんです。
続きのお話
あんなに楽しみにしていたコンサルを、なぜ私は途中でやめてしまったのか。
その理由を振り返るうちに、自分が何を期待して、何を確かめないまま申し込んでいたのかが見えてきました。
この先には、3回目に起きたことから、残り2回を受けずに終わるまでの話を書いています。
そして最後には、あの頃の私に渡してあげたい「契約前に確認したかった5つの質問」もまとめました。
高額な講座やコンサルを考えている方には、私の失敗も、何かの判断材料になるかもしれません。
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